不眠症とは?

不眠症とは、寝つきが悪く、直ぐに目が覚めてしまう状態が続き、必要に応じた眠りを維持する事が出来ない事を睡眠障害を言います。
眠りを維持出来ないという事は、眠った気や満足感がないといった症状が続く事で、多岐に渡って体調不良が引き起こされている状態です。

日本では、約5人に1人が不眠の症状に悩んでいると言われています。
小児期や青年期の不眠症は稀な症状と言われていますが、20~30歳頃から不眠への障害を感じる人が現れ、それらは加齢と共に増えていく傾向にあります。

中年、壮年と増加の一途を辿り、高齢者では実に3人に1人が睡眠障害が出ているとも言われています。

また、男性と女性の性別では、女性に不眠症の症状が多いとも言われています。

不眠のタイプは大きく分けて4種類あります。具体的にどのように眠れないのかを確認してみてください。
正しい睡眠薬を選ぶときの基準になります。
 

  • 入眠障害

    「寝つきが悪い」と言われるのがこの症状です。
    床に入って30分~1時間ほどかかり、2時間以上かかってしまう人もいます。
    入眠するまでの時間(入眠潜時)は10分以内が40%強、30分以内が80%近くを占めています。一般的に10分以内であれば「寝つきが良い」と言われています。
    入眠障害に年代差がないのは、原因が加齢にともなう体調や体質の変化というより、精神的に不安定だったり、心配や悩み、不安が原因で起こりやすくなるためと考えられます。
  • 中途覚醒

    夜中に何度か目が覚めてしまうのがこのタイプの特徴です。
    目が覚めてもすぐに眠ることができれば問題はありませんが、一度目覚めてしまうとなかなか寝つけなくなることが多いようです。不眠の中では最も多く、20代~30代で10%以上、60代以上になると20%以上がこの症状に悩まされているようです。
    高齢になるほど増加する傾向にあり、中途覚醒が多くなるほど睡眠の満足度が低くなります。年齢的な問題だけではなく、精神的な問題によっても起きる症状です。
  • 早朝覚醒

    朝早く目が覚めてしまう症状で、目覚ましをセットしていても2時間以上も早く目覚めてしまうのが特徴です。
    目が覚めたあとはなかなか眠れず、結果的に睡眠不足になってしまいます。寝たいと思うほど目が冴えてしまい、ますます眠れなくなる、という経験をしたことのある方も多いでしょう。
    夜更かししなくても、早朝に目が覚めてしまえば、日中に眠気が襲い、仕事のパフォーマンスにも影響が出てきてしまいます。このタイプも高齢者になるほど多くなる傾向にあるようです。
  • 熟眠障害

    睡眠時間は十分にとったはずなのに、ぐっすりと眠れた感じがしないのがこのタイプ。目が覚めたあとも眠気が残り、スッキリした気分とは程遠くなります。頭がボーっとする、また眠りたくなってくる、日中になると強い眠気が襲い、仕事や勉強に集中できないなどの悪い影響が出てきます。
    そんな症状の人は、いくら長い時間睡眠をとっても、熟睡することができずストレスもたまってしまいます。それが入眠障害などにもつながり、悪循環におちいってしまいます。