睡眠薬の概要には寝ることの効用や必要性をうたったものが多く、1日の約3分の1を費やすこの「睡眠」は、私たちにとって必要不可欠なものです。

しかし、「不眠」により、十分な睡眠を日ごろより取ることが出来ていない方も多いことと思います。
そんな辛い「不眠」を解消する医薬品として睡眠薬があります。
睡眠導入剤と呼ばれることもありますが、意味合いはほとんど同じです。
作用時間の短い、寝付きを良くする睡眠薬のことを特に睡眠導入剤と言ったりもしますが、一般的な総称で知られる、睡眠薬と呼ぶことも多く、大きな違いはありません。

この睡眠薬の使用率は男性で3.5%、女性で5.4%で、高齢になるほど割合は高くなります。
80代の女性に限って言えば、20%以上というデータもあるくらいです。不眠を訴える人は全体で20%ほどで、男性より女性の方が多い傾向にあります。
高齢者ほど不眠に悩む人が多く、使用率の高さを裏付けていると言ってもいいかもしれません。

 

睡眠薬の種類を知ろう

 

睡眠薬には、その作用時間の違いから超短時間型、短時間型、中時間型、長時間型に分けられます。ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロンの3剤のみが非BZ系睡眠薬、他はBZ系睡眠薬で、上記3剤とトリアゾラムが睡眠導入薬(超短時間型)です。左側は一般名で、()内は商品名です。処方時には()内の商品名が使用されることが多いです。

超短時間型(半減期が2~4時間程度)
ゾルピデム(マイスリー)
トリアゾラム(ハルシオン)
ゾピクロン(アモバン)
エスゾピクロン(ルネスタ)
短時間型(半減期が6~12時間程度)
ブロチゾラム(レンドルミン)
ロルメタゼパム(ロラメットエバミール)
リルマザホン(リスミー)
中時間型(半減期が12~24時間程度)
フルニトラゼパム(ロヒプノールサイレース)
二トラゼパム(ベンザリンネルボン)
エスタゾラム(ユーロジン)
二メタゼパム(エリミン)
長時間型(半減期が24時間以上)
クアゼパム(ドラール)
フルラゼパム(ダルメートベノジール)
ハロキサゾラム(ソメリン)
 

睡眠薬の正しい使い方

症状や基礎疾患などから医師が判断し異なることもありますが、一般的には、以下のように用いられます。

超短時間型、短時間型

慢性的ではなく、一過性に不眠を感じる なかなか寝付けない、寝付きが悪い

効果が短いので、寝始めの時に効果があり、3~4時間ぐらいで効果が和らぐので、目覚めが良いという特徴もあるようです。

中間型、長時間型

寝ても途中で目が覚めてしまう、一度目が覚めると目がさえてしまいなかなか寝付けない 早朝に目が覚めてしまい、寝たいのになかなか寝付けない ぐっすり眠れない、寝た気がしない

効果が長めなので、短時間型を使って朝方に目が覚めてしまう人などは、こちらに変更する場合もあります。睡眠時聞が短いと、起きるのが辛い、起きてもボーっとしてしまう人もいるようです。

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